既存外壁仕上げであるモルタル塗りの劣化に伴い、外壁を改修することを要求された。敷地は海にほど近いため、塩害による耐候性能，また木造による断熱性能の低さ，メンテナンスの容易さ，長期的なコストパフォーマンス等を考慮した結果、金属系断熱サイディングとした。事務所は工事中も継続して使用することが求められていたため、既存モルタル仕上げの上にサイディングを貼ることで、内部の使用に支障をきたさないようにしている。
　 またシルバー色の外観は青空や夕日を映し、サインは日中はグレーの地に白い文字で書かれているが、夜になると地が隠れ文字のみが浮かび上がるようになっており、季節と時間により建物全体のイメージは変容するようになっている。